2017年11月11日(土) 13時~17時30分

「作ってみよう!体験してみよう!ロケットストーブ」を開催しました!

 

「作ってみよう!体験してみよう!ロケットストーブ」を開催しました。お天気が心配でしたが、開始時間には青空が広がりました。

 

児童館のお子さんたちや当センター利用団体さん、北区にお住いの親子さん、新聞記事を見てくださった右京区や左京区の方など、のべ50名ほどの方にご参加いただき、盛況に終わりました。

 

1.お話
最初は、楽只消防分団 濱田康幸さんの防災のお話。暖房器具の使用が増え、空気が乾燥して火災の起こりやすい季節を前に、火災を防ぐためのお話をしていただきました。京都市では火災の一番の原因は放火なので家の前に燃えるものを置かない、電源スイッチの上にほこりがたまっていると、そこから発火することがあるので気を付けて、といったようなお話をしていただきました。

 

続いて、エコ学区サポートセンター 大原克巳さんからの、エコと防災についてのお話。エコ学区サポートセンターの紹介や、エコと防災は繋がっている、というお話をしていただきました。災害時、太陽光で動く懐中電灯などの様々な防災グッズの展示や、ロケットストーブや地球温暖化の解説パネルなどの展示もしていただきました。 

 

続いては、上鳥羽北部いきいき市民活動センター 石原智司さんからのロケットストーブ作製の取組紹介。上鳥羽北部いきセンさんはエコに熱心に取り組まれており、職員さんがロケットストーブづくりの方法を学び、自分たちでロケットストーブづくりワークショップを開催されているそうです。

 

最後は、桃山エコ推進委員会 大倉正暉さんから、ロケットストーブの仕組みと概要のお話をしていただきました。会場にロケットストーブ登場で、みんなワクワク。ロケットストーブは薪や枯枝、割り箸などの少しの燃料で暖を取ったり調理ができる、エコで災害時にも役立つ優れものなのだそうです。

 

2.手作りワークショップ、実演
お話の後は、いよいよロケットストーブ手作りワークショップと実演のスタートです!

 

大倉さんが指導してくださり、今回は2台を作製。1台は楽只消防分団の学生さんたちが、もう1台は、センター利用団体の中学1年生の生徒さんが中心に作製に取り組んでくださいました。

 

1台につきペール缶2個、一斗缶1個、ステンレス煙突を使い、電動ドリルやハンマー、ハサミなどを使って切ったり張ったり、材料を組み合わせたりして作っていきます。

 

一斗缶をペール缶のカーブに合わせて湾曲させるのがミソ。なかなか難しそうです。

 

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さて、ロケットストーブ実演は、近隣のお母さんたちが火の番をして
くださいました。割り箸や紙切れに火を着け、その後、薪を燃やしていきます。

 

桃山エコ推進委員会さん、エコ学区サポートセンターさんが
実演をサポート。

 

中庭では、燃料の薪を作るために、薪割りをされる参加者の姿も。
「パーン!」といい音がします。

 

実演では参加者皆でりんごを切って、アルミホイルで包んで焼いてフライパンの中に入れ、ロケットストーブの上に置きます。暫くすると甘~い香りが。黄金色の美味しい焼きりんごができました!「美味しい」、「りんごって焼いたらこんなに甘くなるんだねー」と、会話も弾みます。

 

この後も焼きマシュマロを作ったり、焼き芋を作ったりと、皆で楽しみました。

 

ロケットストーブは「ロケット」というだけあって火力が強く、火の調節もできて、びっくりです。

 

ロケットストーブに大きなやかんを置き、お湯が沸くと、いよいよ足湯です。プラスチックの容器にお湯を入れて準備をします。

 

「わー!」・・・歓声が聞こえたと思ったら、遠足帰りの楽只児童館のお友だちが沢山来てくださいました。一気にサロンが賑やかに。

 

「寒いー!足湯入るー」と言って、小さな足湯は大賑わい。プラスチック容器だったので、温度が下がるのが早かったのですが、みんなの熱気で温かくなったかな?

 

次回は温度が下がりにくいよう、発砲スチロールの容器を試してみましょう。

 

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さて、夕方になり、だいぶロケットストーブの形ができてきました。

 

最後にパーライト、鹿沼土をストーブの本体に入れます。夕方になってだいぶ外が暗くなり、寒さが増してきた頃、立派なロケットストーブが完成!3時間超、みんな頑張りました。


3.焼き芋をいただきながら環境学習会
いよいよロケットストーブが完成し、焼き芋も出来上がったところで、焼き芋をいただきながら、最後のプログラムの環境学習会を開催。

 

京エコロジーセンター 環境ボランティア(京エコサポーター)の今西佳子さんに「作ったロケットストーブの活用 エコ×防災 省エネ・エネルギーを効率よく上手に使おう!」というテーマでお話いただきました。

 

ご参加いただいた方が環境に熱心な方が多く、
(今西さん)家のエアコンは冬は何度に設定している?
(参加者)18度!ケチなので(笑)・・・
(別の参加者)ケチは美徳なんだよ。うちは服をたくさん着て、設定温度は15度くらい。

といったやり取りもありました。

 

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盛り沢山のプログラムでしたが、ご参加ご協力いただいた皆様のお蔭で、無事に終了することができました。「楽しかった」、「大変良い経験ができた」といった感想をいただきました。

 

更に嬉しいことに、この日、新聞を見てご参加くださったお二人の方が、後日、桃山エコ推進委員会さんのロケットストーブ手作りワークショップに参加され、ご自身でもロケットストーブを作られることになったそうです。

 

多くの団体さん、個人の皆様のご協力で開催できたことに感謝いたします。ありがとうございました。

 

【ご協力いただいた団体さん】
◆協力
 エコ学区サポートセンター(公益財団法人京都市環境保全活動推進協会)
 楽只消防分団
 楽只学区社会福祉協議会
 上鳥羽北部いきいき市民活動センター


◆協賛
 桃山エコ推進委員会