2016年3月5日(土)                                                        市民活動交流会を開催しました。

“第4回 市民活動交流会「放っておけない!」「盛り上げたい!」~若者・地域・大学 むすびあう~”を開催しました。

それぞれの講師の方から、団体の活動紹介や、関わるようになった個人の想いや経緯、普段活動して課題だと思っていること、ほかの団体等へのアドバイスなどをお話いただきました。

 

株式会社基地計画の山本彩代さんからは、ご自身が自分の未来が見えず、必死で生きようとしていたところ、偶然、まちづくりの活動に辿りついたという等身大のご経験を踏まえ、現在行っておられる、若者と地域をつむぐきっかけづくり(架け橋)についてお話いただきました。

 

NPO法人山科醍醐こどものひろばの村井琢哉さんからは、「子どもの貧困と言っても、衣食住の問題だけではなく、沢山ある。その子どもが何に困っているのかを考えることが大事」「貧しいイコール不幸せではない。大人になった、かつて困っていた子どもたちに会うと、皆『自分はラッキーだった』と言う(たまたま奨学金制度のことを先生に教えてもらうことができたなど)。子どもたちに小さなラッキーを届けられる人が地域の中に沢山いることが必要」といったような、説得力のあるお話をしていただきました。

 

NPO法人NPO亀岡人権交流センターの友永まやさんからは、4世代に亘る60年の歴史がある地域に根差したNPOならではの、子どもたち一人一人に寄り添った、多世代連携型の支援の取組などをご紹介いただきました。

 

佛教大学社会連携センターの金澤誠一さんからは、美山や北野商店街との地域包括連携協定の締結など、コミュニティキャンパスと地域連携の取組についてご紹介いただきました。

 

パネルディスカッションでは、佛教大学教育学部の堀家由妃代先生にコーディネーターをしていただき、「若者の力を更に活かすために」というテーマでお話いただきました。「長く活動を続けるには、はまり過ぎず、心のエネルギーをかけ過ぎないこと。熱心な学生は、フェードアウトしてしまうことが多い」、「若者を利用しようというのではなく、一個人として若者を大事にしてくれる大人とは一緒に活動したいと思う」、「日本の大学の授業料は高く、学生はアルバイトだけで大変で、日本の貧困問題とも関わりがある」、「まずは自分自身の幸せを考えることが大事」といったような興味深い意見が出されました。

 

事務局としては企画や進行上の反省点が多々ありましたが、それぞれ貴重なお話をしてくださった講師の方々、熱心にお話を聴いてくださった参加者の皆様、事前の広報に御協力いただいた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました!